カリアリVSユベントス
セリエA第三十四週
引き分け1-1。
前半34分はDel Pieroに、前半35分にはNedvedに。
IbrahimovicがDFポジション間にあった、彼にだけ見えたコースを走るパスを出した。二回。復調の確かなきざしだ。待っていた。これを待っていた。このプレーが続くことを祈るのみ。
前半ユベントスは目を見張るようなスーパープレーを繰り広げた。33分の俊足のMF(スワソ)のスピードに乗った突破に対してKovacが見せたディフェンス。並の速さではなかったこの突進を、交錯する一瞬の時間に、そこしかないピッチ上の一点で断ち切る。Kovacは今シーズンのベストプレーを見せてくれた。38分にはVieiraが魅せる。中盤からフィードされたボールを、体を一回転させてキープしチャンスに繋げる。直線的な動きが得意なVieiraのこの動きは、相手DFの意表をつき、密集していたにもかかわらずカリアリのDFも何もできなかった。
ユベントスは持てる力を発揮していた。その意味ですばらしい前半だった。
カリアリの一点は、43分、PKから生まれる。Zambrottaの超美技といってよいディフェンスを、体にいくタックルと誤審されたことが、このPKの原因だった。ユベントスに落ち度はない。
後半、カリアリは守りに徹する。ユベントスは前半同様に攻め続けたが最後の詰めがうまくいかない。PKも、ミドルシュートも、ヘディングもすべて外れた。
ユベントスは勝利に値するプレーを連続していた。負けるわけにはいかない、負けるべきでない試合だった。
結果をだしたのは、ロスタイム残り五秒のラストプレー。Cannavaroが見事なヘディングを決めてくれた。キッカーはCamoranesi。それまで見事なセーブを繰り返しユベントスの巨大な壁になっていたGK(キメンティ)も一歩も動けなかった。
これだけ運に見放されたゲームも類がない。そのゲームを、投げ出さず、あきらめなかったユベントスにとって何よりの贈り物だった。
Capello6.5、Buffon6.5、Zambrotta6.5、Kovac7、Cannavaro7.5、Chiellini6、Vieira6.5、Blasi6,Mutu5.5、Nedved6.5,Ibrahimovic6、Del Piero6