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ユベントスVSフィオレンティーナ

セリエA第三十三週

引き分け11

気持ちの整理がつかない。

NedvedVieiraは今年はチャンピオンズリーグで優勝を目指すと、シーズン開始直後のインタビューで熱く語っていた。道が絶たれたときの失望の深さは、容易に想像がつく。この試合は「失望」のベールに覆い尽くされたピッチの上で行われていた。

 「サッカーやろうぜ!」。自分のプレーでこう叫んだ男がいた。Abbiati。彼はきっぱりと、失望の中に沈みこむことを拒絶した。前半15分のPK。強いボールだった。それを、左に跳び、自分の下腹を使って止める。かけひきもやった。相手キッカーが蹴る前、Abbiatiは前後に体を動かすことで、キッカーの集中を妨害し、自分のリズムでキックできないよう仕向けていた。GKとして持てる技術をすべて出したにちがいない、会心のセーブだった。どんな言葉よりも、雄弁なメッセージを彼はユベントスのチームメートに発した。「やろう!」と。

 Abbiatiはその後も、前半32分、相手MFのシュートを止める。Abbiatiの好セーブがなかったら、ユベントスは前半でこの試合を諦めることになったに違いない。

 そのAbbiatiをしても、どうにもならない形を作られ、後半2分フィオレンティーナに先取点を奪われる。ワントップのFW(トーニ)にボールを集める、フィオレンティーナの攻撃パターンは一つしかない。それがわかっていてユベントスのDFは止められなかった。Thuramの動きが鈍い。これは本来のものではなかった。

 Abbiatiに応えてくれたのは、Del Pieroだった。後半17分Vieiraが送ったボールを、ゴールに背を向けた体勢でうけ、体を半回転してシュート。ペナルティエリアの左隅からのシュートで、距離はあったが、これがゴールに突き刺さる。同点。

 安堵すると同時に、Del Pieroがアーセナル戦にいたらという悔しさが込み上げてくる。

 残り数試合。Ibrahimovicの復活と、スクデッドの獲得を願う。

CapelloAbbiati7.5Zambrotta6.5Thuram6、KovacZebinaVieira6.5GiannicheddaCamoranesi5.5Nedved6,Ibrahimovic5.5Del Piero6.5