ユベントスVSサンプドリア
セリエA第9週
勝利2-0。
トップギアの持続時間が違う。疲労に打ち勝ちトップスピードでの動きを維持する力が勝負を分けた。前半はサンプドリアは、攻守に渡って素晴らしいパフォーマンスをみせた。中盤からチエックは厳しく、ユベントスは苦し紛れの遠目からのシュートしか打てなかった。攻撃でも、素早く正確なセンタリングで、ユベントスのゴールを脅かした。特に前半44分のボナッツォ-リのジャンプシュートは、瞬間、やられたと叫んでしまったほど、見事だった。
しかし、ユベントスは敵を上回るパフォーマンスを90分持続する離れ業をやってのける。中でもNedved、Mutuは今期最高の動きをみせた。Nedvedは、中盤のあらゆる場所で、サンプドリアのボールを、徹底的に追い回し敵のチャンスの芽をことごとく摘み取ってしまった。ポジションチェンジなどという生やさしい言葉では表せない。中盤のあらゆる場所がNedvedのポジションだった。
パルマ時代のMutu(FW。パスを待ち、瞬間的スーパープレイで得点奪取)とは別種のパフォーマンスを今日のMutuは披露した。守備面での的確な動き、パスの出してとしての高い能力には目を見張るものがあった。役割はCamoranesiと同じなのだがスタイルが違う。Camoranesiのパス、動きが曲線的なのに対して、Mutuのそれは直線的だ。ゴールへのアプローチもCamoranesiがミドルシュートを得意とするのに対して、Mutuはドリブルで持ち込んでのシュートを得意とする。ユベントスはCamoranesiと同等の決定力をもつMFを手にいれた。スタイルの大きく異なる二人が途中交替で登場するようになると、敵は絶望的に難度の高い守備を強いられることになる。
ユベントスの得点は前半40分コーナーキック。Mutuの蹴った絶好球をTrezeguetがシュート。二点目は後半12分。Emerson、Del Piero、Trezeguet運ばれたボールをMutuがドリブルでもちこみシュート。
バイエルン戦にこのパフォーマンスがなかったことが悔やまれる。
Capello6、Chimenti6.5,Kovac6.5、Zambrotta6.5、Chiellini6.5、Cannavaro6.5、Emerson7、Giannichedda6、Mutu7、Nedved7、Trezeguet6.5、Del Piero6.5