ユベントスVSメッシーナ
セリエA第7週
勝利1-0
ユベントスの抜け殻の試合を見ているようだった。奪取したボールを、たった一つの意志に従って、壁を砕く、これがユベントスの攻撃だった。試合のある瞬間に、強烈なストロボ光のように閃く一つの意志。この意志が消滅してしまっていた。
幸い、ディフェンスは、Cannavaro、Thuram、Abbiatiが安定しており、メッシーナにつけいる隙を与えず、一点を守ることができた。
メッシーナは自陣に引かず、中盤からボールに厳しく行くというディフェンス。ユベントスはゴール近くでは広いスペースをもらえない。前半25分のDel Pieroのゴールは、このメッシーナのディフェンスを技術で越えて奪取したもの。メッシーナのゾロのボールをインターセプトしたDel Pieroは、瞬時に加速。ゾロは体を返して全速力で追うが間に合わない。Del Pieroは三歩でトップスピードへ。メッシーナの左サイドバックのクリスタンテは、突っ込んでくるDel Pieroに何ら有効なディフェンスができず、棒立ち。Del Pieroが脚を振り抜きボールはゴールマウスへ突き刺さる。クリスタンテとゾロとの間の距離が、この一瞬、接近しすぎていたことが、メッシーナの敗因になった。Del Pieroのスピード、ボールを取る技術が輝いた。
前半修了間近、Giannichedda腕を負傷。その後のプレーは生彩を欠いた。Vieiraは負傷。これでBuffonのいないGKに続いて、中盤も弱体化。不安だ。