ユベントスVSアスコリ
セリエA第3週
勝利2-1。
アスコリはユベントスのFWにまったく仕事をさせなかった。ユベントスは完璧にアナライズされてしまっている。NedvedがTrezeguetがどこに走り、どこにパスを出すのか、アスコリにはお見通しだった。自分たちのパターンが読まれていても、簡単にスタイルを変えないのはユベントスの美学。しつこく繰り返し、相手のミスを誘い決める。ユベントスの勝ちに1-0というスコアが多いのは、この美学のためだ。しかし、この試合には美はなかった。アスコリの放ったグラインダーのミドルシュートはあっけなくユベントスのゴールを破ってしまった。Del PieroのFKとPKで辛勝はしたものの、試合の主導権は握っていたのはアスコリだった。
失点はいただけない。主因は無論、守護神Buffonの不在だ。しかし別の弱点もこの試合で明らかになった。CannavaroとKovacのコンビネーションの質の悪さだ。何もしないわけじゃない、でも遅い、弱い、工夫がない。アスコリのFWをシャットアウトできなくて、どうやってアドリアーノやシェフチェンコと勝負するというのだろう。改善を祈るのみだ。
Del Pieroの二点目のキックは見事。ボールの方向を読んでいたキーパーも水平方向の変化についていけなかった。柔らかくコントロールされたシュートには、TrezeguetともIbrahimovicとも違う、Del Pieroにしかだせないニュアンスがはっきりと刻印されていた。
Capello5、Abbiati5、Zambrotta6、Cannavaro5.5、Kovac5.5、Blasi6、Nedved6、Vieira6、Emerson6、Camoranesi6、Trezeguet5,Del Piero6.5